数千枚の波の果て

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燈篭というかぼんぼり

先日は近所で燈篭流しという催しが執り行われた。各々によって絵や願い事が描かれた燈篭は日没後、火を灯されてから開催場所の池へ順々に放たれていった。岸から遠ざかって薄橙色の粒になった燈篭たちは揺れながら、どことも知れぬただ限られた行き先に自分たちの身を委ねていた。

今日は同じ燈篭というかぼんぼりという呼び名で一つひとつそれぞれに色々と描かれていたが、この灯りたちが道筋を照らしている中を歩くのは、自分自身が長い長い歴史の中にいることを実感できた。

能面などの古典的な和を感じさせるものや神社仏閣を怖がっている人と昔出会ったことがあるのだけれども、その気持ちが少しわかった気がする。